小島史哉は地元の市役所で働いている31歳。年下の彼女との結婚を決めたばかりだ。そんなある日、美少女として知られていた同級生の八木早月が地元に戻ってきていると知る。当時の彼女は、透き通るような白い肌で、顔立ちは一度見たら目を逸らせないほどに整い、人形のように可憐だった。均整の取れた身体は、ブレザーの制服も衣装のように着こなし、真っ直ぐな長い髪は歩くたびにさらりと揺れ、まるで彼女の周りだけ、違う風が吹...
美波は34歳。新卒でアパレルの仕事に就いたが、勤務先の店舗が潰れ、半年前から郊外の縫製工場で働いている。忙しすぎて、4年間付き合っていた彼氏にもフラれ、週末の夜なのに何の予定もない。半ばヤケクソで、ひとり初めての居酒屋に入った。8席ほどのカウンターしかない小さなお店だった。寂しく飲んでいると、ドリンクを間違って飲まれてしまったのをきっかけに、隣にいた70歳ぐらいとおぼしき西と知り合いになった。競艇...